英語絵本多読クラブ(コインの冒険)

「THE ADVENTURE OF A QUARTER」Chapter9 2,750W

今回は、James Madison(Chapter8で登場)の会社で働いているメキシコ人Fernando Gonzalesが主人公です。
James Madisonに不満を持ち、お金持ちになることを夢見ているFernando Gonzalesは、会社のお金を盗み、故郷のOaxa(メキシコ南部の砂漠地帯にある村)に行くことを計画します。
着々と準備を進める中、車のトランスミッションの交換を修理工に進められますが、今はお金がないし、数日後には新車が買えるということで無視しました。
犯行当日の日曜日、会社の金庫からお金を盗んだ後、James Madisonの机の引き出しから例のコインを持ち出します。
しばらくは順調でしたが、彼の両親が住むOaxaへ向かう途中で車が動かなくなります。
人気のない砂漠の真ん中で、お金の入った重いスーツケースを抱え、暑さと喉の渇きでもう限界という状態で、ジュースの自動販売機を発見。
これで助かったと思いきや、彼は例のコインを自動販売機に入れようとして失敗。コインは行方不明に・・・。
スーツケースの中には札束がたくさんあるのに、ジュースを買うコインがないなんて! 
彼の意識がなくなったところで、このチャプターは終了。


「THE ADVENTURE OF A QUARTER」Chapter10 2,750W

1日1チャプターずつ読んできましたが、終わりが見えてきたので、残りは一気読みします!
知らない単語が今まで以上にたくさん出てきて、意味がつかみにくかったです。
少しだけ、英英辞典&英和辞典の力を借りました。


翌朝6時、mule*1に乗ったメキシコの農夫Pedroが、Fernando Gonzalesの死体を発見。
少し離れた場所にあったスーツケースを拾い、砂の中に落ちていた例のコインでコカ・コーラを買って、その場を立ち去ります。その後、自販機そばのガソリンスタンドの主人が警察に通報し、Fernando Gonzalesの亡骸は故郷Oaxaへ。
身分証を持っておらず、警察が地元民に彼の身元を確認しなかったため、誰にも知られることなく葬式が行われました。(なんだか切ない最期ですね・・・。)


翌日の月曜日、James Madisonはお金を盗まれたことに気付きます。
犯人は会社に来ていないFernando Gonzalesと推測されましたが、結局、警察でも彼を見つけることができませんでした。


さて、自販機の例のコインは、メキシコシティにある銀行→アカプルコ→ニューヨーク→バーモントまで移動し、お釣りとして21歳の大学生Jennings Langのポケットへ。
Jennings Langは作家志望ですが、両親からは会社を継ぐことを期待されています。
大学卒業後6ヶ月の猶予を貰った彼は、生活を切り詰め、執筆活動に励みます。
出版社に原稿を送り、興味は持ってもらえたものの、出版までにはいたりません。
時間と生活費のリミットが近づく中、これが最後のチャンスという思いで再び原稿を仕上げ、郵便局に持って行きますが、送料分のお金がありません。
そのとき、ポケットに例のコインがあることに気付きます。
最後の希望をかけた原稿を無事に出版社に送ることができたところで、このチャプターは終了。


「THE ADVENTURE OF A QUARTER」Chapter11 2,750W

例のコインは、バーモントの郵便局から巡りめぐって、シャンパンを買ったお釣りとして、出版社に勤めるTeruo Kobayashiのもとへ。(この本で初めて日本人が登場!)
彼は著名な編集者で、若い著者を発掘したり、育てたりすることが楽しく、世間にも認められていました。
Teruoは送られてきたたくさんの原稿をチェックします。
よい原稿が見つからずにいたときに、会社のルールで読まずに送り返すことになっている「over the transon*2」に分類されていたJennings Langの原稿に目を通します。
すばらしい才能を感じたTeruoは、すぐにJennings Langに電話し、明日会う約束を取り付けます。
その後、Teruoはタクシーがつかまらなかったためバスで帰宅。
バス停から徒歩で自宅へ向かっている途中、ナイフを持った男に襲われます。
なんとか電話ボックスに逃げ込み、ポケットの中にあった例のコインで警察に通報。
男に見つかったところでこのチャプターは終了。


「THE ADVENTURE OF A QUARTER」Chapter12 2,750W

Teruoは、妻へのプレゼントとして買ったシャンペンボトルを武器にナイフを持った男に向かいます。
男に腕を切りつけられますが、警察のサイレンの音が聞こえてきたため難を逃れます。
電話機から戻った例のコインをポケットに入れ、救急車で病院へ。


病院のTeruoの隣の部屋に、自殺未遂の女性が運び込まれました。
その女性は記憶を失っており、Dr.Wallaceが例のコイン*3を使って催眠術(?)をかけ、彼女の記憶を呼び戻します。


例のコインは、サンドウィッチを売りに来た17歳の少年Clyde Harrisonへ。
さらに、いろいろな人を通じて、例のコインはショウビジネスに関わっているある人のもとへ。
Clyde Harrisonは、ブロードウェイでビッグなダンサーになることを夢見る少年です。
ダンスのレッスンを受けたことはなく、友達にBob Fosse(アメリカでもっとも成功しているダンスディレクター)に見出されてブロードウェイのショウに出るんだと言って笑われます。本人もそんな人に会えることはないだろうと思いつつも、夢を諦めることはできませんでした。
ある日ストリートでClyde Harrisonがブレイクダンスを踊り終わったあと、1人の男性が彼に近づき、例のコインを手渡します。
「私に電話をするのに使ってくれ。私の名前はBob Fosseだ。」


最後に、今までの登場人物のその後が描かれています。
気になっていたChapter7の探偵Roger Benson(id:tama_fk:20050512#p3)ですが、結局奥さんのもとに帰り、以前よりも厳しい状況になったようです。
Chapter10の農夫Pedroは、拾ったスーツケースのお金を使って新しい教会を建て、Jennings Langは自身のベストセラー作品が映画のシナリオになり、最後に登場したClyde HarrisonはBob Fosseの新しいミュージカルのリハーサル中・・・。


いろいろな人の人生を変えたコインのその後は・・・
また、新しいコインの冒険を予感させるような雰囲気ですべての物語が終了。



ようやく、すべてを読みきりました ヾ(@⌒▽⌒@)ノワーイ!
最後のほうは話の展開が早くて、ついていくのが大変でした。

*1:mule:an animal that has a DONKEY and a horse as parents

*2:over the transonとは、おそらく、勝手に持ち込まれた原稿のこと。

*3:Teruoのポケットから落ちた例のコインを看護婦が拾い、Dr.Wallaceに渡した。