ことばの探検シリーズ第1巻

日本語は世界一むずかしいことば? (ことばの探検―1)

日本語と世界の言語との違いがわかりやすくまとめられた本です。
先日読んだ「絵本から擬音語・擬態語・ぷちぷちぽーん」で本書の引用があり、おもしろそうなので図書館から借りてきました。
本書では、語順や母音と子音の数、意味の捉え方の違いなど、さまざまな角度から日本語と多言語を比較しています。
日本の母音は5つだと思っていましたが、名古屋弁の母音は8個あって「hat」の発音も容易にできるとか・・・。
一番興味を持ったのは、笑い方を表現する言葉の違いについて。
日本語では、ニコニコ笑うとか、ゲラゲラ笑うなど、「笑う」の前に擬声語や擬態語を付けて、いろいろな笑い方を表現しますが、英語だと笑い方によって全く別の単語が存在するのですね。

  • laugh 声を立てて笑う
  • chuckle 一人楽しみながらくすくす笑う
  • grin 歯を見せて大きく笑う
  • sneer フフンと冷たく笑う
  • smile 微笑む
  • giggle 少女などがクスクス笑う
  • guffaw 馬鹿笑いする
  • bubble クックと笑う

英語多読で読むレベル0〜2程度のGR本では「laugh」、児童書では「giggle」をよく見かけますが、こんなにたくさんの表現があったとは・・・。

日本語は世界一むずかしいことば? (ことばの探検―1)

日本語は世界一むずかしいことば? (ことばの探検―1)