心を強くするための方法

折れない心の作り方

この本では、折れない心=正しい自己肯定力とみなし、自己肯定力を高めるためのポイントとして、縁(積極的受容性)、深く交わる力(身体性)、アイデンティティ(社会性)の3つが取り上げられています。
人や場所との縁を大事にすることで、自分の意志だけで生きているのではなく、他者や環境からの影響をしなやかに受容することができるという発想には説得力を感じました。
深く交わる力については、人と深く交わる経験をしていないことが原因で、何かちょっとしたことを言われただけでも傷ついてしまうということは理解できるけれど、今のご時世で人間関係に揉まれる経験を積むことは難しいだろうと思いました。
アイデンティティに関しては、精神の支柱となるような複数の根を持つことが重要とのこと。他者との関わりを通じて、自分と共有できるものを持つ人がいることに気づくことで、自分が何者であるかを知ることができるようです。
正しく自己肯定できるようになるためには、他者を受け入れるという過程が欠かせないのですね。

折れない心の作り方

折れない心の作り方