認知療法のトレーニング本

こころが晴れるノート:うつと不安の認知療法自習帳

認知療法とは、何か困難にぶつかったとき、適切なものの見方や考え方を身につけることで、困難を乗り越えられるような心の力を育てようという方法です。
この本では、バランスの良い考え方が身につくようなトレーニング方法が紹介されています。
例えば、次のような認知のゆがみを自覚することからはじめ、その根拠や反証をシートに記入することによって、ゆがみを取るためのトレーニングができるようになっています。

認知のゆがみ

  1. 根拠のない決め付け(単なる思い付きを信じる)
  2. 白黒思考(極端な考え方をする)
  3. 部分焦点づけ(ある一面だけを見て、短絡的に結論づける)
  4. 過大評価・過小評価(よいことは過小に、悪いことは過大に評価する)
  5. べき思考(自分の行動を自分で制限する)
  6. 極端な一般化(1つが上手くいかないと、全部が上手くいかないと考える)
  7. 自己関連づけ(悪いことは、すべて自分のせいだと思いこむ)
  8. 情緒的な理由づけ(そのときの感情で、現実を判断する)
  9. 自分で実現してしまう予言(否定的な予測を信じ込み、悪循環に陥る)

問題を解決するための4つのポイント

  1. 自由な視点をもつ。
  2. 現実に焦点を当てる。
  3. 問題解決を目的とする。
  4. 対人関係能力を向上させる。

こころが晴れるノート:うつと不安の認知療法自習帳

こころが晴れるノート:うつと不安の認知療法自習帳